テレワーク

IT音痴な私がテレワーカーになるまでのお話。

コロナで働き方に大きな変化が訪れました。

今でこそ、テレワークはアタリマエの世界に?!

これを見越していたわけでは全くありませんが、コロナ以前からほぼテレワークという働き方をしていたため、少しだけアドバンテージがあったような感覚に見舞われています。

ですが、もともとIT音痴で唯一できることと言えばタイピング!しかもめっちゃ速く文字入力できますというくらいで。それ以外はまっさらでした。ググってって言われてもわかんないくらい、用語すら知りませんでした。

そんな状態でITベンチャーへ転身したのは30代に突入してから。

ITベンチャー2社目でITツールを活用した働き方を一から身につけることができたわけですが。

もともと、「IT」には偏見がありました。

私は現場で人と向き合い、リアルに接客や営業をすることこそが大事だと思っていたからです。

そんな20代の集大成はリラクゼーションサロンを開業するという荒業でした。

自分の思ったとおりのサービスを提供したい。そして、お越しいただいたお客様に喜んでもらいたい!その思い一本でした。

しかしながら…時代は、SNS、WEB集客、オンライン◯◯というものが右肩上がり。私はそんな波に乗れず、いえ、乗る気もなく(笑)チラシを一枚一枚足を使ってポスティングする毎日。自力でなんとかなるところまではやろうという曖昧な目標設定…。

今考えるとそれでよくやってたな〜と関心しますが、当時はわからないことがわからなくって、わからないことをわかろうともせず、ただがむしゃらでした。

「もう田舎に帰ろう…」

半年もしないうちにそう思いました。

ただでさえ設備投資にお金がかかっていたうえに、そう簡単に集客ができる見込みもなく傷は浅いうちに…ということで廃業届を書いたのでした。

そんな苦い思いをしてもなお、ITとかWEB関連の新しいことを知ろうとするモチベーションはなかったのですが、課題感をもろに感じていたから逆に引き寄せてしまったのでしょうか…

友人から「会って話聞くだけでいいから!なんとか!」と、なかば強引にITベンチャーの社長さんをご紹介いただいたことが運の尽きでした。あれよあれよと入社することになり、立派な肩書をいただくことになったのです。

『アカウントマネージャー』とかだったと思います。
WEBサイトのディレクションやECサイトの立ち上げ&運用、メルマガ運用もやっていましたね〜さらにインバウンド事業なんかもされている企業さんだったので、毎日がジェットコースターのようでした。

どうかな…続くのかな…私。

と、思っていたのもつかの間、またたく間に業務過多(汗)

ほんっとに何かと調べてはやってみてを繰り返してスパルタな感じでしたが、今となってはあのとき色々経験させてもらってありがたかったなぁとしみじみ感じています。

WEBの知識も、マーケティングも、何もかもゼロのところからよく雇ってくれたなぁとか、バクチするかのように無知な私に結構広い範囲を任せてくれてたよな〜とか、そのおかげで多少は詳しくなって、今は何かしら、偉そうに「こうしたらいいんじゃない」って言ってますもんね。

そして2社目。

今度はITツールをふんだんに活用して仕事をする、組織を円滑にするということを身をもって体験することになります。

これもすごい巡り合わせだなぁと。

1社目を去るときに、やっぱり私には無理だったな〜ってすごくネガティブな感情が溢れていて、IT業界にはもう身を置けないとさえ追い込んでいました。

今度はハイブランドのアパレル店員さんとか目指してみるか!なんて思ってたんです。

が、しかし!

これまたご紹介をいただいた先で、衝撃の一言をいただくことになります。

面接の最後に私、どうしても言いたくなってしまって…

「ITって冷たいイメージがあって、どうも馴染めないんです」と。

すると…

「ITって人が使うものなので、あったかく使えばあったかくなるし、冷たく使えば冷たくなるんですよ」というような言葉が返ってきて。

私には、印象に残る衝撃の一言でした。

ITって冷たいしっていう前提と、根強く染み付いていた偏見が崩れた瞬間でした。

同時に「あ!そっか!」って、ひらめいた瞬間でもありました。

ITをあったかく使うって、今までリアルで築いてきた接客や営業のあったかい部分をITに乗せれば良いのかと。

するとどんどん妄想が広がり、IT業界をあったかく変えてみせるぞ!って(笑)

これも大いに前提入ってますけどね。IT業界が冷たいってどこの誰が言ってたんだ?って(笑)

とまぁ、そんなこんなで入社が決まり、ビジネスチャットと各種クラウドツールを駆使して働くということ、そして効率を上げるだけではなく上げて生まれた時間を有益な時間として使っていこう!という指針に激しく共感し、もっとそう捉えられる企業・人を増やしていけたらなぁと今日に至っています。

とはいえ、「やっぱり紙がないと…」とか「オフィスのサーバー上にあるデータにアクセスしないと」とか、そもそも現地でサービス提供が必要な業種などなど。物理的にテレワークに移行できないんだよって会社もあると思いますが、だからIT導入は必要ない!みたいな、過去の私の偏見級の断言はおよしなさいってことです。

最後にもう一つ。

ITって、リアルを補完するものだと思うんです。

だから、人と会うことや話すこと、飲み会だったりイベントなんかも必要だし、それらが全くなくなるなんて考えられません。

あくまで、合理的に活動できるための知恵でありツールだと捉えています。

全くのIT音痴がパソコン一つで仕事をするようになったこの軌跡(笑)

私は今の働き方がとってもHAPPYです。

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